『思い出の旬魚~市場人よりVol.3~』
梅雨の晴れ間にのぞく青空に初夏を感じる季節となってきました。今回の市場人は、先月に続き当市場の仲卸株式会社共栄水産より社長の庄子信夫さんです。庄子さんは、市場に勤務し21年目を迎え、鮮魚全般を扱ってきたベテランです。そんな庄子さんに7月に食べた思い出の旬魚を聞くと、大和シジミを素早く答えて頂きました。
庄子さんが、まだ見習いの頃に青森で食べた十三湖産の大和シジミを使ったシジミ汁が、とても美味しかったとのことでした。梅雨の雨と海水が混じる汽水域で育った植物性プランクトンが、シジミの養分となり身が太った大和シジミは、土用シジミとしてウナギと同じく丑の日に食されています。また「土用シジミは服薬」と言われ、夏のシジミは胃腸を整え、夏バテ防止に用いられていたようです。当市場でも十三湖産は、トップグレードとなっていますが、他の産地もこの時期は、ひけをとりません。
今年の土用の丑の日は、7月19日(日)です。ぜひ、うなぎと一緒に旬のシジミ汁を食べて暑さで疲れた体を癒してください。

今回の市場人 ~株式会社 共栄水産 庄子 信夫社長~
「今後は、活気に満ち溢れた市場づくりと新しい市場人の教育に力を注ぎ、活きの良い魚介類を皆さまの食卓へお届けします。シジミは肝機能を高めるので、二日酔いには最適ですよ」
